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 宮崎県内で85日ぶりに新型コロナウイルスの感染が確認された。宮崎市は5日夜、市内に住む40代の自営業男性の感染を公表。県内での感染確認は4月11日以来で、計18人となった。

 市によると、男性は6月29日~7月1日に福岡市に滞在し、仕事の関係で研修を受けた。1日午後に宮崎市の自宅に帰宅。3日に鼻水の症状が出始め、4日に38度台の発熱や倦怠(けんたい)感があり、市内の医療機関を受診し、5日のPCR検査で陽性が判明した。

 福岡市へは高速バスと九州新幹線を利用。福岡市に滞在中、研修を受けた数人と飲食店で会食したという。市は福岡市での感染の可能性が高いとみている。男性は軽症で5日夜に入院した。男性の事務所は従業員はおらず、濃厚接触者は男性の妻と子の2人で6日に行ったPCR検査で陰性と判明した。2人には2週間の健康観察を依頼した。(二宮俊彦)

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 宮崎市の男性が新型コロナウイルスに感染したことを受け、県は5日、県の独自の警戒レベルを「警報」に当たる1に引き上げた。レベル1は0~3までの4段階のうちの2段階目で、「各圏域に新規感染者が一定に収まっている」という状況。

 また東京都と鹿児島、神奈川、千葉、埼玉の各県を「感染流行地域」に指定し、これらの地域との往来については、必要性を十分判断し、慎重な行動をとるよう要請した。同日夜、記者会見を開いた河野俊嗣知事は、旅行など日程を変更できるものについては延期などを慎重に検討してほしいと呼びかけた。

 同時に、これらの地域のキャバクラやスナックなど接待を伴う飲食店などの利用は控えるよう求めた。(神崎卓征)

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 スナックやキャバレーなど約1千店が加盟する宮崎県社交飲食業生活衛生同業組合と県、宮崎市は6日、市内で意見交換をし、店で新型コロナウイルス感染者が発生した場合、店に営業自粛を求めたり、濃厚接触者が不特定多数の場合は蔓延(まんえん)防止のため店名を公表したりすることで合意した。

 鹿児島市の繁華街・天文館のショーパブ「NEWおだまLee男爵」で新型コロナのクラスター(感染者集団)が発生したことを受け、県、市、組合の3者で対応を協議した。営業自粛要請や店名の公表は、保健所が事例ごとに判断する。合意内容は即日実施するという。

 県、市は組合の会合や講習会などで事業者らに新しい生活様式や感染拡大防止ガイドラインの実践、国の接触確認アプリの導入などを求めるという。(菊地洋行)