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 福井県越前市安養寺町の人工巣塔で今春生まれた国の特別天然記念物コウノトリのヒナ4羽が、すべて無事に巣立ったことがわかった。最後となったオスの「しらくん」が5日朝、人工巣塔から近くの水田に降り立ったと越前市が同日発表した。

 親鳥は同市生まれのオス「たからくん」と兵庫県豊岡市生まれのメス「みやび」で、4羽は4月中旬に孵化(ふか)。このうちメスの「やまちゃん」とオスの「さーくん」が6月21日に高さ13メートルの巣塔から水田に降り立ち、同27日にはメスの「あーちゃん」も無事に巣立った。「しらくん」は今月5日午前6時45分ごろ巣塔を飛び立ち、先に水田にいたきょうだい3羽と母親の近くに降り立ったという。

 市の担当者によると、幼鳥となった4羽は今後、行動範囲を広げながらカエルやドジョウなどのエサを取る練習を重ね、秋ごろ巣塔を離れるとみられる。

 県内で野外繁殖したコウノトリのヒナが巣立つのは、58年ぶりに確認された昨夏の坂井市の4羽以来で2年連続となる。(佐藤孝之)