拡大する写真・図版インドで6月25日、店頭に並ぶ「フェア(色白)」の文言が入った美肌商品=ロイター

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 黒人への差別反対を訴えるBLM(Black Lives Matter)運動をきっかけに、化粧品やスキンケア商品から「美白」に相当する表現をなくす動きが広がっています。以前より差別への問題意識が高まり、化粧品業界も「白い肌は美しい」と強調することを見直しているためです。

 ジョンソン・エンド・ジョンソンは「白いことが本来の肌の色より良いかのような表現になっていた」として、肌を白くするために使われているシミ消しクリームなどの販売中止を決定しました。ロレアルも、スキンケア製品について「ホワイト(白い)、フェア(色白)、ライト(明るい)の文言を取り除くことを決めた」と発表しました。では、そもそも「白い肌」はなぜ好まれてきたのでしょうか。世界各地の色の好みについて研究している早稲田大学の齋藤美穂・名誉教授(色彩心理学)は、「ただ白いことが良いとされてきたわけではない」と指摘します。その理由を聞きました。

 ――日本では「白い肌」が好まれる傾向が強いとされますが、世界中で同じなのでしょうか?

 「私が研究した中国や韓国、インドネシアなどアジアの多くの国では、色白肌を好む傾向が強かったです。『おとなしい』『上品』『かわいらしい』といった人物評価が多いためです。ただ、これらの国では色白肌に対して『威張っている』『うわべだけ』『派手』といったネガティブなイメージも持たれていました」

拡大する写真・図版早稲田大学の齋藤美穂・名誉教授=同大提供

 ――同じ色白の肌でも評価が分かれたのですか?

 「そういうことです。その理由を探るため、さらなる調査を行ったところ、わかったことがあります。それは『色』ではなく、『肌のきめ細かさ』が印象を左右しているということでした。きめ細かな肌というのは、つるっとしてツヤのある肌のことです。色白肌でもきめが粗い人は、弱々しく、うわべだけといったネガティブなイメージがありました」

 「では、なぜきめ細かな肌がい…

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