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 英国政府は6日、サウジアラビア人記者がトルコのサウジ総領事館で殺害された事件に関わったとされるサウジ国籍者20人ら計49の個人と組織について、英国への入国禁止や資産の凍結といった制裁を科すと発表した。

 これまで英国は国連や欧州連合(EU)を通じて制裁に参加してきたが、今年1月のEU離脱を機に、独自に制裁を科せる法規制を整備した。国家ではなく、人権侵害に関わった個人や組織を対象とする。

 今回対象になるのは他に、ロシア人弁護士セルゲイ・マグニツキー氏がロシア当局の税金横領容疑を告発した後に脱税容疑で逮捕され、2009年に獄死した事件に関与したとされるロシア国籍者25人▽少数派イスラム教徒ロヒンギャの人々への組織的暴力に関わったとされるミャンマー国軍高官2人▽北朝鮮の強制収容所を管轄する国家保衛省などの2部局。今後、さらなる制裁対象を発表する方針。

 ラーブ外相は6日の英議会で「血塗られた手の持ち主を自由にはさせない。この国に足を踏み入れ、(高級住宅街にある)キングスロードで不動産を購入したり、(高級百貨店が立ち並ぶ)ナイツブリッジでクリスマスショッピングをしたり、英国の銀行を通じて汚れた金を吸い上げたりさせはしない」と述べた。(ロンドン=下司佳代子)