「げた箱流され…」児童ら、小学校で一夜 福岡・大牟田
田中紳顕
【動画速報】大牟田市、市街地全域で冠水 自衛隊が救助
福岡県大牟田市の市立みなと小学校では6日夜、豪雨のため児童たちが帰宅できず、不安な一晩を過ごした。一夜明けた7日午前9時ごろには、大牟田文化会館に児童約20人や教師らが避難してきた。児童らは、迎えに来た保護者を前に安堵(あんど)の表情を浮かべていた。
同校は1階部分が浸水。全校児童約260人のうち、保護者が迎えに来られなかった児童約30人と教師21人全員が学校2階の2教室に段ボールベッドなどを置いて泊まった。7日午前8時ごろ、自衛隊がボートで児童らを救出した。
6年生の馬場杏実さん(11)は、「校舎1階のげた箱が水に流され、うわばきが周囲に浮かんでいた。家に帰れない不安と大雨が怖くて、泣いている児童もいた」と振り返った。3年生の岩本昌也さん(8)は「雨音がずっと聞こえて怖かった」と話し、迎えに来た父・弘信さんを見かけ、笑顔で駆け寄った。
金納正宣教諭(61)は、「昨晩は水が胸の高さまで上がり、迎えに来た保護者らは子どもを抱っこして帰って行った。とりあえず児童らにけがはなく安心している」と話した。(田中紳顕)
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