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 生活用品メーカー「レック」(東京都中央区)の静岡県吉田町の工場内の倉庫で5日未明に発生し、4人が死亡した火災は6日、発生から約30時間後に鎮火した。県警は、倉庫1階で何らかの爆発が起き、急速に燃え広がった可能性もあるとみて出火原因を調べている。

 通報を受けた消防と警察が現場に到着したのは、警備会社が異常を覚知してから約30分後のことだった。外側を確認後、複数の消防士と警察官が、火元を確認するため倉庫内に入った。当時、内部は白煙が漂う程度だったといい、消防士3人と警察官1人は、階段で2階の確認に向かった。

 1階に残った消防士らが、引き入れたホースで消火活動の準備を終えた頃、倉庫を南北に隔てる防火シャッターの方から大きな音がして、熱風と煙が襲った。1階にいた消防士らは何とか脱出したが、2階に向かった4人は、わずかな無線通信の後、連絡がとれなくなった。

 5日夜、記者会見を開いた静岡市消防局は、火災が広がった時の様子をそう説明した。密閉された空間に可燃性のガスや熱がたまり、流れ込んだ酸素と反応して爆発的に燃え広がるバックドラフト現象。室内にたまった可燃性ガスが爆発的に燃え広がるフラッシュオーバー現象。「いくつかの原因が考えられる」。同局幹部は、あらゆる可能性を視野に出火原因の究明をめざす考えを明らかにした。

 現場の倉庫は、窓が少なく、密閉性の高い構造で、消火活動は難航した。熱や煙に阻まれ、鎮圧状態となったのは、発生から約16時間後の5日午後5時20分ごろ。鎮火したのは、さらに14時間後の6日午前7時15分だった。

 県警と静岡市消防局は、行方が分からなくなった消防士や警察官が倉庫内に入って程なく、何らかの理由で急激に黒煙が充満し、逃げ遅れたとみている。捜査関係者によると、倉庫の1階北側で爆発が起き、建物内に急速に燃え広がった可能性があるという。

 市消防局によると、倉庫は直近の調査ではスプリンクラーなど設備面に問題はなく、消防法違反もなかったという。現場は鎮火後も高温の状態が続いており、県警は状況の回復を待って現場検証を進める方針だ。(植松敬)

行方不明の4人、職場で中核担う存在

 行方がわからなくなったのは、吉田消防署の萬年章人消防司令(52)、金原敬訓消防司令(45)、森西雄也消防士長(38)、牧之原署地域課の関口孝隆巡査長(43)の4人。いずれも職場で中核を担う存在だという。

 静岡市消防局によると、萬年さ…

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