新型コロナウイルス対策でテレワークが広まるにつれ、使われることが増えた「リモートデスクトップ」。便利なツールだが、インターネット上に公開されている場合、のっとられる危険があるとして専門家らが注意を呼びかけている。攻撃経路は明らかでないものの6月にはホンダが大規模なサイバー攻撃を受けており、テレワークの広がりと共にセキュリティー対策の必要性が高まっている。
リモートデスクトップは家のパソコンやスマートフォンなどで専用の画面にアクセスし、IDとパスワードを入力すると、会社のパソコンに接続できるシステム。家からも会社のパソコンをソフトもデータもそのままで使える。米マイクロソフトのOS(基本ソフト)「ウィンドウズ10」などが提供しており、テレワークの広がりで多く使われるようになった。
ただ、セキュリティー対策をとらずに、リモートデスクトップの接続画面がインターネット上にそのまま公開されている場合、IDとパスワードさえわかれば、基本的にはパソコンを乗っ取れてしまう状況にある。「総当たり攻撃」という、手当たり次第に自動的にIDとパスワードを入力する方法で突破されてしまうことが多い。
ログインされてしまうと社内…