拡大する写真・図版キッチン南海。緑の看板と赤いひさしが目印だった=2020年6月26日午後、東京都千代田区

[PR]

 古書店街で知られる東京・神田神保町のすずらん通りで、60年の歴史を持つカレーの名店が幕を下ろした。洋食屋「キッチン南海」。6月26日の最終日には、それぞれ特別な思いを胸に、多くのファンが長い列をつくった。

 創業者の南山茂さん(90)はこの日、いつもと変わらず朝6時台に店に入った。厨房(ちゅうぼう)を離れて久しいが、早朝にカレーの鍋を火にかけるのはずっと、南山さんの役目だ。

 午前11時過ぎ。客が入り始めると、南山さんはカウンター席の端で、注文された品を示す色札の仕分けを黙々とこなす。材料の肉が足りなくなると、原付きバイクにまたがって買ってくる。

拡大する写真・図版注文のメニューを把握するための色札を仕分ける、「キッチン南海」創業者の南山茂さん=2020年6月26日午後、東京都千代田区

 南山さんは1960年、東京・飯田橋に「カレーの南海」を開店した。いまの場所に移ったのは66年。マージャンが人気だった当時、近くに軒を連ねた雀荘(ジャンソウ)に「マージャンしながら食べるのにカレーはぴったり」と売り込み、出前で人気を集めた。マージャン人気が下火になると出前はやめたが、古書店街を訪れる学生や会社員らに愛され続けてきた。

 名物は、小麦粉とルーを真っ黒…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。

2種類有料会員記事会員記事の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら