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 筑後川の上中流部が氾濫(はんらん)した大分県日田市は、2017年の九州北部豪雨でも被災した。住民たちからは3年前の被災を重ねて、不安がる声が聞かれた。

 川の水が堤防を越え、周辺にあふれ出した日田市北友田は、住宅や商業施設が混在する地域。筑後川と花月川が合流する地点で、水位が上がる。花月川からゆっくり流れてきた冷蔵庫やソファ、事務机が、次々と筑後川の急な濁流にのみ込まれていった。

 近所の主婦森山美代子さん(71)は、「1階部分の犬小屋が水につかった。3年前の(九州北部豪雨の)被害よりも水位が上がっていて、こんな光景、見たことがない」と話した。

 日田市源栄町の石橋恵子さん(73)は6日昼ごろ、自宅が床下浸水した。車で市中心部の避難所に向かい、この日の夜は娘(41)と孫(9)とともに、避難所で一夜を過ごした。

 17年の九州北部豪雨でも自宅は浸水被害を受けた。周辺道路は土砂崩れで通行止めになり、電気などのライフラインも遮断された。地域住民らとヘリで救助され、避難所で10日間を過ごしたという。

 「玄関から水が入ってきたときは怖かった。雨が降るとあの恐怖を思い出す」(近藤康太郎、中沢絢乃)