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 新型コロナウイルスの影響で山車巡行が中止になった中津祇園の囃子(はやし)を収録したCDが、下祇園青年会から大分県中津市の北部小学校に贈られた。鉦(かね)や太鼓を鳴らす「鉦打ち」や「引き手」として参加するはずだった子どもたちを元気づけたいと作成し、1日から給食の時間に流されている。

 中津祇園は約600年の歴史があるとされる県指定無形民俗文化財。毎年7月下旬の3日間、上祇園、下祇園の各町内から「祇園車」と呼ばれる山車13台と2基のみこしが出て、旧城下町を練り歩く。この巡行に欠かせないのが小中学生らが奏でる囃子。山車の動きに合わせ、「チキチン チキチン チキチン コンコン」と緩急をつけて打ち鳴らす。

 CDは昨年の祭り前に各町が囃子を披露した「囃子競演会」の録音を収録した。校内放送を聞いた6年生たちは複雑な気持ちだった。法正悠斗さん(11)は「6年生最後のお祭りだったので残念」。引き手で参加するはずだった井堀勇吹(いぶき)さん(11)も「やりたかったなと悲しくなった」。

 一方、昨年も鉦打ちで参加した宮垣珠吏(しゅり)さん(11)は「悲しいけど来年はもっとうまくなろう」と、自宅で1日1時間の練習を続けているという。

 青年会の井元義和会長(44)は「今年の思いを来年にぶつけて、中津祇園を盛り上げてほしい」と期待していた。(大畠正吾)