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 士別市の山間部に建てられた1棟の社屋が、注目を集めている。北海道産木材の需要拡大を目指して道が普及を進める木材パネル「CLT(直交集成板)」が使われている。道産CLTの建物はまだ少ないが、関係者は「林業の新しい可能性を切り開くもの」と期待する。

 6月からこの新しい建材で建てられた新社屋で仕事を始めたのは、同市内で土木建築や介護事業を展開する「イトイグループホールディングス」。一部2階建てで、1階の事務所は37メートル×10・5メートル。視界を妨げる柱や梁(はり)のない、広々としたワンフロアになっている。随所に道産トドマツでできたCLTの断面を見せて、デザイン性を高めている。

 CLTとはクロス・ラミネイティド・ティンバーの略。厚さ約3センチ、幅10~12センチの板を幅方向に並べて接着して大きな面をつくり、その上に板の繊維方向が直角に交わるように何層にも重ねた木材パネルのこと。軽量で強度に優れており、欧米では高層建築にも使われている。デザインの幅が広がることも、利点として挙げられている。国は近年、CLTの本格的な普及に乗り出した。道総研林産試験場(旭川市)も、場内に研究棟を建て、建材としては用途が限られている道産のトドマツやカラマツを使ったCLTの研究開発に取り組んでいる。

 同社の新社屋には、製材工場で…

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