シンガー・ソングライターの山崎ハコさんの夫で、ギタリスト・作編曲家の安田裕美(やすだ・ひろみ)さんが6日、大腸がんで死去した。72歳だった。新型コロナの感染が収束しないため、本人の遺志により、通夜・葬儀はおこなわない。後日、お別れの会を開く予定。

 安田さんは、小室等さんらが結成した音楽ユニット・六文銭や小椋佳さんらのフライング・キティ・バンドで活動。井上陽水さん(アンドレ・カンドレ)のデビューシングルに参加するなど、最初期から支え、大ヒットしたアルバム「氷の世界」などにも参加したほか、「もうじき夏がくる」などで編曲を担当。中島みゆきさんの「あなたが海を見ているうちに」「杏村(あんずむら)から」の編曲も担当した。

 CM曲の編曲でも活躍し、編曲と演奏を担当したサントリーのCM「トリス・雨と犬」(1981年)は、カンヌ国際広告映画祭で金賞を受賞。2001年に山崎さんと結婚した。

 山崎さんは所属レコード会社を通じて「悲し過ぎて色々な事を考えられませんが、かけがえのない命、皆様のお健やかな事とご自愛を、心よりお祈り申し上げます」などとコメントを発表した。

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 山崎さんのコメントは以下の通り。

 大変な事ばかりの中、心苦しいのですが、山崎ハコよりお知らせをさせて下さい。

 私の夫でギタリストの安田裕美が、7月6日、午後2時33分永眠いたしました。大腸癌(がん)、72歳でした。

 音楽業界の皆様には、50年以上もの間、スタジオミュージシャンとして、時には編曲家としてレコーディング等に呼んでいただき、沢山(たくさん)お仕事をさせてもらえました事、心より感謝申し上げます。

 又(また)、数々のコンサート等で演奏させて頂きました事、関係者の皆様にお礼を申し上げます。

 長い間、お世話になりました。本当に有(あ)り難(がと)うございました。

 そして、彼のギターを沢山(たくさん)聴いて下さった安田裕美ファンの皆様、ありがとうございました。

 コロナ感染が収束していませんので、今は通夜、葬儀・告別式は行わない事を、慎んでお知らせいたします。

 「お別れの会」としましては、いつか 音楽溢(あふ)れる、最初で最後の「安田裕美の会」をやりたいとは思っていますので、可能な道が見つかりましたら、必ずお知らせ致します。

 私も今は悲し過ぎて色々な事を考えられませんが、かけがえのない命、皆様のお健やかな事とご自愛を、心よりお祈り申し上げます。(定塚遼)