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 昨年7月の参院選をめぐり、前法相で衆院議員の河井克行容疑者(57)=自民党を離党=と妻で参院議員の案里容疑者(46)=同=が公職選挙法違反(買収)容疑で逮捕された事件で、総額約2570万円の配布先とされたのは94人。朝日新聞は連絡先がわかった93人に取材を申し込み、本人と関係者を合わせた53人から夫妻が現金を渡してきたとの証言を得た。証言から見えてきたものは――。

拡大する写真・図版衆院本会議場を後にする河井克行氏=2020年6月17日午後3時10分、恵原弘太郎撮影

 「お会いしたい」

 昨年7月後半、参院選が終盤を迎えるころに広島県呉市の土井正純(まさずみ)市議(54)の携帯が鳴った。相手は四半世紀ほど前に名刺交換した記憶しかない克行議員。呉市内の案里議員の連絡所に出向き、そこで克行議員から「お世話になります」と茶封筒を渡された。中身はカネと直感し、返そうとしたが、押し問答の末最終的に30万円を受け取ってしまったと証言した。土井市議はこの年4月の統一地方選で3期連続のトップで5選を決めていた。

 土井市議は受領を謝罪しつつ、「(私が)トップ当選しているから、影響力を利用したかったのではないか」と推測した。

 別の自治体でトップ当選した議員にも克行議員は「案里が出るんですが、先生は立場的に(支援は)難しいでしょ」。応援できないと伝えたものの、結果的に計50万円を受け取ったという。「ぼくの後援会の力、支援を狙っていたのだと思う」

 あるベテラン議員は30万円を受け取った。夫妻逮捕後、さらに高額を渡されたとする証言が相次ぐ中、「ワシが30万円。もっと(自分は)大物と思ったけど……。国会議員先生から見ると、そうでもないんじゃろ」と漏らした。

 克行議員が現金を渡したとされ…

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