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 気象庁は8日朝、岐阜県と長野県に大雨特別警報を発表した。対象は岐阜県の飛驒地方、中濃、東濃、長野県の乗鞍上高地地域と南部。これらの地域では、何らかの災害がすでに発生している可能性が高く、同庁は最大級の警戒を呼びかけている。

 8日早朝までの24時間降水量は岐阜県下呂市で382・0ミリ、高山市276・0ミリを記録し、いずれも観測史上最大となった。

 梅雨前線の影響で東海地方は8日も雨が降り続いている。気象庁は同日午前6時半、岐阜県中津川市、恵那市、郡上市、高山市、飛驒市、下呂市に大雨特別警報を発表した。下呂市によると同市萩原町で飛驒川が氾濫(はんらん)し、床上浸水1件、床下浸水14件を確認した。午前7時50分現在、けが人は確認されていないという。

 名古屋地方気象台によると、東海地方では8日夕方まで雷を伴う激しい雨が降り続けると予想される。降り始めから8日午前4時までの降水量は岐阜県下呂市萩原で680ミリ、高山市船山で575ミリ、愛知県豊根村茶臼山で423ミリ、三重県御浜町で374ミリに達している。

 JR東海は大雨の影響で東海道線や中央線、高山線、飯田線で早朝から運転を見合わせた。名鉄三河線やJR関西線でも運転を見合わせる区間があった。

 中日本高速道路によると、東海北陸道の一部区間などは早朝から通行止めになっている。今後、東名高速や新東名高速でも通行止めが予想されている。

 下呂市萩原町で中古自動車販売店を経営する男性(41)は「店のまわりは浸水していないが、従業員と手分けして、早朝から約40台の車を高台に避難させた。ようやくメドがついたが、早く雨が収まってほしい」と疲れた様子で話した。

 岐阜県下呂市で喫茶店を営む男性(75)は「さっきまで土砂降りだったけど、今は落ち着いた」と周囲の状況を話す。

 店は国道41号沿いにあり、普段通り開店準備をしたという。「国道を車が全く通らず、静か。いつもなら午前中は10人か15人ほどが来てくれるが、休業の状態です。今日は店をやめとこうかなと思っているところ」と話した。