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 トランプ米大統領は7日、ホワイトハウスで開かれた会合で、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために学校が閉鎖されている問題について、「我々は州知事やほかの人々に学校を再開するようにもっと圧力をかけるつもりだ」と強調し、早期の学校再開を訴えた。米国で感染拡大が再加速し、各地で経済活動を再び制限する動きが出ている中、トランプ氏が学校の早期再開にこだわるのは、大統領選再選に向けた政治的な思惑が大きい。

 トランプ氏は会合で、「我々は今秋、学校を早く再開させたい。(新型コロナ感染では)若い人々は極めて元気だ」と強調。各州知事の早期再開に慎重な姿勢を「政治的な理由によるものだ」と指摘し、「学校の閉校を続けるのはとんでもないこと」と批判した。再開の判断権限は州知事側にあるが、トランプ氏は「彼らは(再開の是非を)我々に緊密に相談するだろう」と述べた。

 トランプ氏には、学校再開で経済活動の再開を後押しし、大統領選までに米国社会が正常化しているとのイメージを作りたい思惑がある。トランプ氏はこの日、「死亡者数は下がっている」と強調したうえで、「我々は(米国の経済活動を)再開したままにしたい。(再び)閉鎖することはしない」と語った。

 しかし、米ジョンズ・ホプキンス大の最新の調査によれば、全米50州中少なくとも32州で先週に比べて感染者数の割合が増加。各州でバーやレストランでの営業制限や、マスク着用を厳格化する動きが出ている。ただ、トランプ氏は「(新型コロナの)99%は無害だ」などと感染リスクを過小評価する発言を繰り返している。(ワシントン=園田耕司)