FBI長官、スパイ防止活動「半分近くが中国関連」
ワシントン=大島隆
米連邦捜査局(FBI)のレイ長官は7日、FBIが現在取り組んでいる5千件近いスパイ防止活動のうち、半分近くが中国関連だと明らかにしたうえで、こうした中国の活動が、「米国の情報や知的財産、経済的な活力にとって最大の長期的な脅威だ」と訴えた。
レイ長官はワシントンでの講演で、新型コロナウイルスのワクチン開発を進めている米国の企業や研究機関が中国の標的にされていると訴えた。また、中国の政治や人権状況を批判する国外在住の中国出身者を強制的に帰国させる「フォックスハント」と呼ばれる計画を中国政府が進めていると主張し、「自分がフォックスハントの対象にされていると思う人は、FBIに連絡をして欲しい」と呼びかけた。(ワシントン=大島隆)
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