ワシントン=園田耕司
トランプ米大統領のめいで臨床心理士のメアリー・トランプ氏が近く、一族の内幕を暴露する本を出版する。7日に本を入手した複数の米メディアによると、トランプ氏について「生き方として、いかさまを重ねている」と書き、大学受験にあたって「替え玉受験」をした、などと主張している。トランプ氏をめぐっては、ボルトン前大統領補佐官が6月下旬に暴露本を出したばかりで、大統領選を前にさらなる政治的な打撃を受けそうだ。
メアリー氏の父はトランプ氏の兄で、1981年にアルコール関連の病気で亡くなったフレッド・ジュニア氏。14日に出版される暴露本の副題は「私の家族がいかに、世界で最も危険な男をつくり出したのか」で、家族内の出来事を中心に書いているという。
トランプ氏は、父親のフレッド・シニア氏=99年に死去=から不動産業を受け継ぎ、名声を得た。米メディアによると、メアリー氏はフレッド・シニア氏がトランプ氏の性格形成に強い影響を与え、「ウソは自身の権力と富を増強するための第一のお手本」となったとしている。
その例の一つとしてメアリー氏が明かしているのは、トランプ氏が大学受験にあたっての共通適性試験(SAT)で人にお金を払って代わりに受けてもらう「替え玉受験」をした、ということだ。トランプ氏はこれで高いスコアを得て、ペンシルベニア大学ウォートン校に合格したという。トランプ氏はしばしばウォートン校で学んだことを自慢し、「超天才の学校」「世界最高」などと語っている。
心理学の専門家でもあるメアリ…
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朝日新聞国際報道部