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 日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(66)がレバノンに逃亡した事件をめぐり、逃亡を手助けしたとされる米国人容疑者の会社が、事前にゴーン前会長から計86万2500ドル(約9300万円)の送金を受け取っていたことがわかった。米検察側が7日、銀行口座の記録などを裁判所に提出した。

 米捜査当局は日本政府の要請を受けて5月、逃走を手助けした疑いがあるとしてマイケル・テイラー容疑者(59)と息子のピーター・テイラー容疑者(27)を逮捕し、日本への身柄引き渡しの手続きが進んでいる。証拠によると、ゴーン前会長は昨年10月9日に54万ドル、同25日に32万2500ドルをそれぞれ、パリの銀行口座からピーター容疑者が役員を務める会社に送金していた。

 証拠は、日本側による引き渡し請求の中にも含まれているという。ピーター容疑者は昨年中に4回来日し、前会長と会合を重ねたとされる。東京地検は引き渡し請求を発表した3日の会見で「逃走に重要な役割を果たしたと考えている」と述べていた。(ニューヨーク=藤原学思)