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 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、アフリカ東部ケニアの政府は7日、初等・中等教育の全学校について、年度末の11月まで休校にすると発表した。計約1500万人の児童・生徒は全員留年させ、新年度が始まる来年1月から同じ学年で授業を受けてもらう異例の決定だ。

 地元メディアによると、ケニアは初等教育が8年、中等教育が4年の教育制度を取っている。感染拡大によって、政府は3月中旬から休校を指示。再開時期を模索していたが、児童らが手狭な教室で密集していた所が多く、子ども同士で1・5メートルの距離を空けるのが難しい状況だった。

 マゴハ教育相は「今年の教育課程は失われたものとみなす。私立も公立もだ」と話した。日本の高校・大学入試にあたる統一試験も今年は実施しないという。

 ケニアでは7日時点で8250人が感染し、167人の死亡が確認されている。経済への悪影響を抑えるため、ケニヤッタ大統領は6日、首都ナイロビなどで実施していた移動制限を解除し、国際線の運航も8月1日に再開すると発表した。(ヨハネスブルク=石原孝)