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 「これ、絶対ドリフですよね?」

 2015年、自身が芸術監督を務める滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール(大津)で自作のオペラ「竹取物語」を日本初演した指揮者の沼尻竜典(55)は、リハーサルの折、出演した同世代の歌手たちから遠慮がちに突っ込まれた。桐朋学園大に学び、三善晃にアカデミックな作曲手法をたたき込まれた現代音楽界の旗手だが、「子供たちにも楽しめる曲を、と思って書いていたら、気が付いたらドリフになっていた」という。

 5人の求婚者が次々に登場し、かぐや姫に向けてアリアを歌うシーンは、まさに「全員集合」のコントの冒頭さながら。「女なんてだいっきらい!」と叫ぶバリトン、晴雅彦(53)の怪しい腰つきに往年の志村けんが重なる。姫を演じた幸田浩子(48)も、天性の勘の良さを存分に発揮。「ドリフみたいにやればいいんですよね?」と手慣れたコメディエンヌっぷりを見せた。「僕らの世代はドリフの文化を完全に共有している。見えないところに手をかけた仕事は、心に残るのですね」

 日本最古級のオペラとされる北…

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