歌舞伎のデジタル展開推進 若手女形、中村壱太郎の思い

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井上秀樹
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 公演の再開がままならない歌舞伎界で、若手女形の中村壱太郎がITを使った情報発信に力を注ぐ。自ら創作した「ART歌舞伎」をオンライン配信し、個人のユーチューブチャンネルを立ち上げ。日本舞踊の家元でもあるホープに、見据える未来を聞いた。

 ――歌舞伎俳優の中でも動きが際立っています。

 立て続けに3月は明治座、4月は巡業の公演がなくなりましたので、4月の中旬ぐらいから、何かしなくてはいけないな、という意識が芽生えまして。

 そのころ、偶然にも(松本)幸四郎兄さんから連絡をいただいたんです。色々お話をしました。独りの力ではなかなか企画にならなかったものが、幸四郎兄さんの動きに助けていただきました。同世代だとART歌舞伎を一緒にやっています尾上右近君ですね。コロナになる前から僕は信頼していますし、彼の自主公演にも参加させてもらってますし、動く人とは共通して、おのずから会っているような気がしますね。

劇場のほかにも柱を

 ――「何かしなくては」という思いはどこから起きたのでしょうか。

 まず自分が表現する場がなく…

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