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北海道遠軽高校

「できなくなったこと」を悩むのではなく

「今しかできないこと」に想(おも)いを巡らせる。

 北海道の北東部に位置する遠軽町。日本一の規模を誇るコスモス園や観光名所の巨岩・瞰望岩(がんぼういわ)で知られるこの町に、1校だけある高校が北海道遠軽高校だ。

 野球やラグビーなど部活動が盛んな道立高校だが、まるで「町立」のように町民から愛されている。遠方から入学する生徒に下宿代などを補助する町の制度もある。

 遠軽高校吹奏楽局(北海道では「部」ではなく「局」とする学校が多い)は、例年約80人の局員のうち30人ほどが札幌や旭川、北見など町外の出身で、下宿しながら学校に通っている。

 全日本吹奏楽コンクール全国大会に過去9回出場し、全日本マーチングコンテスト全国大会には2019年まで3年連続で出場した。全日本アンサンブルコンテスト全国大会でも優秀な成績を残してきた北海道を代表するバンドのひとつだ。

 毎年6月の定期演奏会は町の総合体育館で開かれる。2時間以上かけてひな壇などを手作りし、終演後には観客も一緒に片付けや掃除をするのが恒例となっている。

 全国レベルのバンドの定期演奏会は大ホールで華々しく開かれることが多く、遠軽高校の例は珍しい。しかし、このバンドが地域に根ざし、地域に愛されている確かな証しなのだ。

     ♪

 そんな遠軽高校吹奏楽局でチューバを担当する3年生の「アミ」こと松田亜実は、2020年度の局長を務める。部活中は真面目だが、ほかのときはふざけるのが大好きな明るい女子だ。

 高校1年のとき、二つの全国大…

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