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 新型コロナウイルスと共存する時代を視野に、世界各地でオーケストラが再始動している。奏者と聴衆の安全を守りつつ、最高のクオリティーで演奏を届けることのできる「新しい演奏様式」を模索しながら。

 「凍(い)て付いた氷が解け、水が流れ出し、そのふもとに草花が芽吹き、昆虫が戯れる――ふと、そんな情景が思い浮かびました」

 6月10日、日本フィルハーモニー交響楽団が東京・赤坂のサントリーホールの協力を得て、無観客でのライブ配信に挑んだ時のこと。奏者間の距離は1・5メートル以上。奏者一人一人の音が明瞭に分離した、かつてない風通しの良いサウンドに、平井俊邦理事長の口から思いがけなくこんなロマンチックな言葉が漏れた。

 一方で、もともと作曲家がデザインしたはずの音響空間やグルーブは、通常の配置の時ほど自然には生まれ得ない。指揮の広上淳一さんの苦しげな呼吸が時折、マスクの隙間から無人の客席へと漏れてくる。

■楽器の配置はオーケスト…

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