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 あおぞら銀行の谷川啓社長は朝日新聞のインタビューに応じ、資産運用や相続の助言などの個人向けサービスに力を入れる方針を明らかにした。金融の専門知識を持つ人材を集めたチームを社内につくり、顧客によりよい提案ができるように体制を拡充した。

 同行は住宅ローンや銀行カードローンの取り扱いをやめたり、現金自動出入機(ATM)はすべてゆうちょ銀行のものに置き換えたりするなど、他の銀行と一線を画す形のサービス提供に力を入れてきた。6月末に社長に就いた谷川氏は「我々はメガバンクでもなく、地方銀行でもない、ユニークな金融機関だ。それをさらに深めていく」と述べた。

 店舗の個人向けサービスは資産運用や遺言信託、事業承継などへの専門的なコンサルティングに特化している。各店にはファイナンシャルプランナーや税理士資格を持つ行員を置くが、このほど、金融サービスの専門的な知識を持つ30人ほどのチームを本店内に新設し、コンサルの支援体制を強化した。

 6月末に改装オープンした横浜支店は初めて、対面のカウンターを廃止するなど、落ち着いた雰囲気で相談ができるような店構えにした。デジタル化やペーパーレス化を今後も進めて、店をコンパクトにしつつ、顧客の相談に応じる空間を広げていく戦略だ。谷川氏は「店ごとの個性を出していく」と話した。

 新型コロナウイルスへの対応では、取引先の企業が手元資金を確保したいという要請に応えられた、との見方を示したうえで、「これからは第2のステップ。事業を広げる会社もあれば縮小するところもある。事業再編や事業承継などで、しっかりお手伝いさせていただく」と語った。(笠井哲也)