大阪桐蔭×東海大相模、運命の再戦も 交流試合の注目は

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 今春の第92回選抜高校野球大会に選ばれていた32校が出場する「2020年甲子園高校野球交流試合」の組み合わせが決まった。昨夏の全国選手権決勝カードの再戦や実力校同士の対戦など、注目の試合を紹介する。

星稜(石川)×履正社(大阪)

 運命の再戦か。星稜の相手枠に履正社が入り、昨夏の甲子園決勝と同じ顔合わせが実現した。履正社の関本主将は「星稜は北信越大会でも優勝していて投打ともレベルが高い」と警戒した。

 1年前は投の星稜と打の履正社の勝負だった。星稜の奥川(現ヤクルト)―山瀬(現巨人)の好バッテリーに対し、履正社は4番井上(現阪神)が3点本塁打を放つなど11安打を記録し、5―3で初優勝した。

 今年はともに打線に自信を持つ。履正社には昨夏も上位を担った小深田、池田が残る。4番関本は昨秋の公式戦11試合で28打点だ。

 星稜にも経験豊富な打者がそろう。主将の内山と知田は昨夏から中軸を任され、甲子園では打率3割超。本塁打を放った今井も残り、打線に厚みがある。「昨夏の借りを返すということを胸に頑張る」と内山。昨夏の優勝投手となった右腕岩崎へのリベンジにも燃える。

大阪桐蔭×東海大相模(神奈川)

 激戦区を背負う対戦だ。大阪桐蔭の薮井主将が「打力が高い」と言えば、東海大相模の山村主将は「毎年強い」とお互いを認め合う。戦力、特に打線の実力は伯仲している。大阪桐蔭は西野、仲三河、吉安と昨年から中軸を担っていた3人が引っ張る。東海大相模も、昨秋終了時で通算53本塁打の西川、同44本塁打の山村、そして昨年は2年生ながら高校日本代表に選ばれた鵜沼と、引けを取らない。

中京大中京(愛知)×智弁学園(奈良)

 大型右腕の高橋宏を擁し、昨秋の明治神宮大会を制した中京大中京。印出主将は「智弁学園は力があるチームだが、自分たちは無敗という目標を掲げているのでこだわっていきたい」と必勝を誓う。一方の智弁学園も昨夏の甲子園で4番を打った前川をはじめ経験は豊富。昨秋3本塁打の白石主将は「強豪と試合したかったのでうれしい。甲子園の決勝のつもりで頑張りたい」と喜んだ。

帯広農(北海道)×健大高崎(群馬)

 21世紀枠で選ばれていた帯広農は昨秋の関東王者・健大高崎とぶつかる。井村主将は「感謝の気持ちを忘れず、最後まであきらめない野球をして恩返しをしたい」。昨秋の北海道大会で4強入りした強打を披露できるか。

 健大高崎は持ち前の機動力に加え、投手力も安定し、昨秋は明治神宮大会で準優勝。戸丸主将は「自分たちの野球ができるように頑張りたい」と話した。

大分商×花咲徳栄(埼玉)

 開幕試合は好選手を擁するチーム同士の対戦だ。大分商のプロ注目右腕・川瀬主将は「チームのモチベーションは上がっている。悔いのないように戦う」と落ち着き払った様子。一方、花咲徳栄(はなさきとくはる)の井上主将も1年夏から甲子園を経験した強打者。「相手は川瀬君を中心にまとまったチーム」と警戒しつつ、「野球ができる幸せを感じながら、最高のパフォーマンスを発揮したい」と決意を語った。

鹿児島城西×加藤学園(静岡)

 鹿児島城西と加藤学園は、甲子園初出場チーム同士の顔合わせになった。元プロの佐々木誠監督が率いる鹿児島城西は八方、前野の両右腕が中心で、守りの野球が持ち味。古市主将は「甲子園で1試合できることに感謝し、城西らしい戦いをしたい」。東海大会4強から選ばれた加藤学園は機動力に定評がある。勝又主将は「支えて下さった方に校歌を歌って恩返ししたい」と意気込んでいた。

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