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 停滞する梅雨前線の影響で記録的な大雨となった長野県では、南部を流れる木曽川で8日午後11時半に氾濫(はんらん)注意水位を下回るなど、川の状況は落ち着きを取り戻しつつある。ただ、土砂災害警戒情報が9日朝に飯田市や喬木村で新たに発表されるなど予断を許さない状況が続いている。

 長野県内では8日午後の段階で、道路への土砂流出などの影響で松本市や長野市、木曽町の3市町の計約390人が一時孤立した。県などは地区に通じる道路の復旧を急いでいる。

 松本市の上高地では、土砂崩れで国道158号が3カ所にわたって寸断された。県のまとめでは、観光客35人とホテルや旅館の従業員ら274人の計309人が足止めされた。県によると、これまでに土砂崩れのあった2カ所は8日のうちに復旧を済ませ、残る1カ所も9日午前10時に人が通れるよう仮設の歩道を確保し、現時点で孤立状態は解消されているという。

 長野市では山あいの信州新町で一時36世帯62人が孤立したが、8日中に復旧して解消した。木曽町でも2地区の9世帯21人が土砂崩れの影響で、孤立状態となっている。町によると、人の行き来は可能で、物資は届けられる状態だという。