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書店店長 福嶋聡さん(61)

 緊急事態宣言が出された4月から5月末まで、私が店長を務めるジュンク堂書店難波店(大阪市)は時間を短縮して営業を続けました。休業する書店が多かったせいか、驚いたことに、普段より多くの方にご来店いただきました。1・5メートルの間隔を空けてレジ精算を待つお客様の列が、一時は1100坪の店内を半周するほどでした。

 ふくしま・あきら ジュンク堂書店難波店店長。1982年に同書店入社、池袋本店副店長などを経て、2009年から現職。「書店と民主主義」(16年)、「紙の本は、滅びない」(14年)など、書店のあり方や出版業界、表現の自由に関する著書多数。

 書店に本を買いに行くことは、食料や日用品の調達とは違って「不要不急」だと言われるかもしれません。しかし、情報として、あるいは自粛生活の彩りとして、本を求める一人ひとりと店頭で接し、決してそうではないと確信しました。

 休校が長引く子どもさんの家庭学習のドリルや、大学の教科書を買われる方々。外出自粛の無聊(ぶりょう)を慰めるため、時代小説やコミックを求める方々。コロナに関する本を選ぶ方も多かった。医学書を手にレジに向かう若い人を見ると、書店もウイルスとの闘いの後衛にいるような思いに駆られました。

 25年前の阪神・淡路大震災で…

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