日本で重病発症のロシア人、コロナで帰れず治療費苦慮

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佐藤達弥
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 ロシアの会社員男性(45)が日本に出張中に重い心臓と脳の病気で倒れた。新型コロナウイルスの感染が拡大し、母国に帰れず、家族にも会えない。手術代の1100万円が重くのしかかる。日本在住のロシア人姉妹がフェイスブックを通じて寄付を呼びかけている。

 ロシア極東・ブラゴベシチェンスク市で、小さな自動車部品会社に勤めるアンドレイ・ポリャコフさん(45)は3月2日から、商談で埼玉県久喜市に出張していた。3月末に頭が痛くなり、4月3日、高熱で市内の救急外来を受診。感染性の心内膜炎と診断され、20日には呼吸困難人工呼吸器をつけた。2日後、別の病院で13時間に及ぶ心臓の手術を受けた。手術後の検査では、脳の動脈瘤(りゅう)なども見つかり、早期の治療が必要と診断された。

 心臓だけで治療費は約1100万円になった。加入していたロシアの保険会社は「病気は先天的だった可能性がある」として約60万円しか払ってくれなかった。

 問い合わせは姉妹の活動を支援する友人で、日本語を理解できる茨城県つくば市の会社員、アンドレイ・クラシリシコフさんのメール(amkrasil@gmail.comメールする)へ。

 新型コロナの感染拡大も追い…

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