天文ファン集う手動式プラネタリウム 移設で復活なるか
高木潔
休館中の千葉県銚子市のプラネタリウムを、閉校が決まっている市立中学校跡へ移設させる構想があることがわかった。デジタル化されたプラネタリウムが主流の中、銚子市の投影機は手動式で熱烈なファンが全国にいる。移設費用をどう捻出するかなど課題は多いが、同型では東日本最古級の投影機が、場所を変えて延命する可能性が出てきた。
銚子市のプラネタリウムは市青少年文化会館内の一施設で、1971年開館。投影機はミノルタカメラ(現コニカミノルタ)製のMS―10で、同型機では66年開館の山口県山陽小野田市の「天文館」に次ぎ、青森市のプラネタリウムと並んで古いとみられている。
しかし会館は老朽化が進んで耐震不足も発覚し、銚子市は昨年3月末に閉鎖した。その後、国の補助制度を使った耐震補強を検討したが、防水工事や空調・電気設備の更新なども必要で、工事費が約7億5千万円に上るとの試算が出た。プラネタリウムは会館と設備が一体のため、単独での運営は不可能だった。
市の関係者によると、移転先…