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 群馬県伊勢崎市の有料老人ホーム「藤和の苑(その)」で入居者や職員ら10~90代の68人が新型コロナウイルスに感染し、うち70~90代の16人が死亡した北関東最大のクラスター(感染者集団)発生について、群馬県が検証結果を報告書にまとめ、9日公表した。最初に入居者5人の発熱の報告を受けてから複数の感染が確認されるまで4日を要した保健所の初動対応や不十分な予防対策指導などを課題に挙げ、再発防止を図るとした。感染原因や経路は特定できなかった。

 県は、医師らによる県の感染症対策連絡協議会や、厚生労働省クラスター対策班などの調査報告を踏まえ、感染拡大の経緯と再発防止策を5月中旬から検討してきた。

 報告書によると、最初に入居者に発熱の症状が出たのは4月5日夜。翌朝、施設から報告を受けた県伊勢崎保健福祉事務所(保健所)は、健康状態の確認や消毒の徹底などの指導にとどまった。症状が重かった2人について、PCR検査で感染が判明したのは9日だった。感染確認まで4日を要したことがクラスター発生の一因とし、「6日の時点でコロナの可能性を考慮すべきだった」とした。

 さらに、藤和の苑の職員が入居者対応とその他の業務で同じ防護具を着けたり、手袋で顔周辺に触れたりしていた例を挙げ、保健所の感染症予防対策の指導が不足していたことも感染拡大の背景として示した。

 保健所の対応の遅れについて報告書は、管内の別の福祉事業所での感染確認で保健所の業務量が急増し、「重点的かつ速やかな対応が必要との情報共有が遅れた」と分析。課題解決へ、保健所の態勢整備や施設で往診する医師との情報共有の強化などを挙げ、専門家を交えるなど予防対策の指導の強化も求めた。

 藤和の苑でのクラスター発生を…

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