編集委員・長沢美津子
拡大するアボカドののりあえ(左)と、鶏ササミとエノキののり酢あえ=合田昌弘撮影
海に囲まれた日本では、豊富な海藻を工夫して食べてきました。なかでも「うまみの素材」といえば昆布、そして今回のテーマの「のり」です。
おにぎりのように何かを巻いたり、細かくしてふりかけたりと主役をもり立て、黒色は視覚的にも料理を引き締めます。磯の香りを生かした「のりあえ」は日本料理の定番です。夏向きに「アボカドののりあえ」と「鶏ササミとエノキののり酢あえ」を作ります。
衣の味つけは、だしで割った甘みひかえめのしょうゆ味で、のりを浸して軟らかになってから材料とあえるのがポイントです。アボカドにはワサビ、鶏ササミの方は酢を加え、食欲をそそるアクセントにします。小鉢にこんもり盛り付けると、見た目もよそ行きです。
もう一品は「のりのつくだ煮」。うっかり湿気たのりも、おいしくよみがえります。濃い味にしない分、冷蔵庫で保存して、早めに食べきってください。(編集委員・長沢美津子)
監修:渡辺あきこ
【基本のあえ衣】材料(2人前)
□ 焼きのり 1/2枚
□ だし汁 大さじ2
□ しょうゆ 小さじ2
□ みりん 小さじ1
【作り方】
①分量は1品分。のりは1cm角に手でちぎる。ボウルにだし汁、しょうゆ、みりんを合わせてのりを浸す。
拡大するのりを細かくちぎる時は、紙の上で作業すると大きさもわかりやすく、飛び散らず、その後の移動にも便利
※少量のだしを手軽にとるなら、削り節の小袋1/2袋(1.5g)と水100mlを鍋で沸かすか、電子レンジ(600W)に1分30秒かける。
材料(2人前)
□ アボカド 1個
□ 基本のあえ衣
□ 練りワサビ 小さじ1/4
拡大するアボカドののりあえ=合田昌弘撮影
【作り方】
①基本のあえ衣を作る。ワサビを溶いて混ぜる。
②アボカドは縦にぐるりと切り込…
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朝日新聞社会部