なぜ、いい親に見られたい? 厚切りジェイソンツッコむ

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聞き手・中井なつみ
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 「Why Japanese People!?」のフレーズで、漢字や日本語の「矛盾」を追究するネタで人気を集める厚切りジェイソンさん。私生活では3人の娘のよき父親ですが、日本人の子育てをめぐっても、鋭い突っ込みは健在。子どもたちへの思いとともに、「Why?」を語ってくれました。

「まず親が勉強!」に凍り付く会場

 20歳で結婚をし、3歳から8歳まで3人の娘に恵まれました。娘たちは僕の仕事を理解していて、家族とテレビを見ていると、「あ、パパだ!」と盛り上がることもありますね。

 芸能界にも興味があるという小学生の長女は、番組製作の裏話を知りたがります。彼女の夢の一つは、「ドッキリ番組に出ること」だそうです。僕も昔からドッキリが好きで、出演させてもらったこともありますが、その放送を見た長女は、「私のほうがいいリアクションがとれる」と悔しがっていました。

 この前、そんな長女の願いをかなえようと、僕が仕掛け人役となって家で「ドッキリごっこ」をしました。スマホで撮影しながら本番のようにやったら大喜び。大成功です。

 娘たちには、「これをしなさい」と言うのではなく、僕自身の姿から、「挑戦する姿勢」「楽しむ姿勢」を感じてもらいたいと思っています。親がしていないことは、子どもだってしないと思うんです。

 僕の日課である漢字練習は、どんなに疲れているときでも続けるようにしてきました。そのせいか、娘も「勉強は毎日頑張るもの」と理解しているようです。

 よく、講演会で「子どもが英語を勉強してくれないんです」という悩みを聞きますが、僕の答えは至ってシンプル。「まずは親が勉強しろ!」ですね。この答えに会場の雰囲気が凍り付くこともあるけれど、子どもは親の姿をよく見ていると思います。

大事なのは子にとってのベスト

 僕が大事にしていることの一つに、「無駄なお金を使わない」ということがあります。9年前に日本に来てから、新しい洋服はほとんど買っていません。子どもたちにも、おもちゃやお菓子も気軽に買い与えたことがありません。どうしても必要なものだと思えないから。

 もちろん、娘たちと買い物に行くと、ほしいものをねだられることもあります。でも、そんなときには「どうしてほしいのか」「家にあるものではなぜだめなのか」ということを、娘の目を見ながらしっかり話をします。要求がかなわずに泣くこともあるけれど、それで僕の行動が変わることはありません。「子どもを泣かせないこと」と「不要なものでもぐずれば買ってもらえると覚えさせてしまうこと」では、どちらが大事でしょうか。「○○をしてあげるからやめなさい」なんていうことは、一度もないですね。

 子どもの「イヤイヤ期」は、アメリカでも知られていますが、日本では、他人からの目を気にする人が多いなと感じています。子どもにとって良いと思えることをすればいいのに、「いい親」として見られたいという思いが強いのではないでしょうか。僕はいつも「子どもにとってのベストはなにか」を考えます。周りがどう思うか、気にしない。

 ほかにも、お金の価値を感じてもらおうと、お年玉などの金額を記録する「通帳」も作りました。お金は使わなければたまるし、わずかだけど利子もつく。そんな社会の基本も身につけておいてほしいのです。

■「お仕事もらえるのは、みん…

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