【動画】オスプレイが陸上自衛隊木更津駐屯地に飛来した=遠藤雅彦撮影
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 自衛隊が初めて保有するオスプレイが10日午後4時すぎ、陸上自衛隊木更津駐屯地(千葉県)に飛来した。6日に到着予定だったが、機体を保管していた米軍岩国基地(山口県)周辺の悪天候などで延期されていた。

 本来の配備先は佐賀空港(佐賀市)だが、地元での調整が難航していることから、17機が木更津駐屯地に暫定的に配備される。木更津市と防衛省は配備期間5年以内を目標とすることで合意しており、1機目到着の10日が起算日となる。

 防衛省によると、暫定配備される最初の2機は5月8日に海上輸送で岩国基地に到着。木更津への2機目の配備の日程は未定という。住民の間には騒音や危険性をめぐり反対の声がある。暫定配備がなし崩し的に恒久的な配備につながる懸念も消えない。

 自衛隊のオスプレイ導入は2013年に政府が閣議決定した。南西諸島の有事の際、水陸両用部隊「水陸機動団」を、拠点の長崎県佐世保市から南西方面へと運ぶ役割を担う。垂直離着陸できるヘリコプターと、高速で飛行できる固定翼機の両方の特徴を持つ。最大速度は時速約465キロで、陸自の大型輸送ヘリ「CH47」の約2倍、航続距離は約2600キロで約3倍。

 米国からの有償軍事援助(FMS)で購入し、1機当たりの単価は約100億円。政府は15年度から4年間に分けて、毎年4~5機分の費用を予算計上していた。当面の20年間でかかる維持管理などを含めた費用総額は約6650億円が見積もられており、自衛隊内にも「機体も整備費も高く、金がかかりすぎる」と疑問視する声がある。

 配備後に始まる飛行訓練では、各地の自衛隊拠点や、その周辺で飛行することになる。防衛省は配備後の飛行場所について、既存の木更津駐屯地のヘリと同様と説明している。(吉江宣幸、伊藤嘉孝)