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 全国知事会は10日、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)について全国の発生状況をまとめて公表した。6月19日時点で5人以上のクラスターは238件あり、このうち医療機関は84件(35%)、高齢者福祉施設などの社会福祉施設は62件(26%)だった。

 クラスターの連鎖が大規模な感染拡大につながることから、全国知事会が「第2波」に備えて47都道府県にアンケートした。医療機関、社会福祉施設に次いで多い「飲食店等」は41件(17%)で、そのうちキャバレーなどが14件、ライブハウスなどが6件、バー・酒場などが5件だった。企業・学校は39件(16%)、運動施設は4件、イベント会場や合唱団など「その他」が8件だった。

 全国知事会のワーキングチーム(WT)は、医療機関での多発について、「無症状による発見の遅れや、陰性を確認しないままの転院などが要因」と分析した。感染ルートについては、感染が蔓延(まんえん)している地域や外国との人の往来などを要因に挙げた。

 長野県の阿部守一知事はこの日、WTのテレビ会議で、海外との往来について「感染者を水際で防ぐために(入国者を)検査結果が判明するまでは空港周辺施設に留め置いてほしい」と政府に注文をつけた。(平畑玄洋)