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 昨年7月の参院選をめぐり、前法相で衆院議員の河井克行被告(57)と参院議員の案里被告(46)が公職選挙法違反(買収)罪で起訴された事件の捜査過程で、検察当局に繰り返し聴取され、心身に苦痛を受けたなどとして、広島県尾道市の元県議が10日、国に500万円の賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。

 訴えたのは松浦幸男さん(77)。訴状などによると、松浦さんは克行議員側から現金を受け取っていないかどうか、今年3~6月に22回、計100時間以上にわたって任意聴取を受けた。これにより体調を崩して神経性抑うつ症や睡眠時無呼吸症候群などと診断されたと主張。「現金授受はないのに自白を強要された」とし、人格権を侵害する、違法で不当な公権力の行使があったとしている。

 10日に松浦さんの長男が記者会見し、「常識の範囲を超えた取り調べで父は体調を崩した。身の潔白を訴えていることを公にしたい」と訴えた。松浦さんは県議を8期務め、昨年4月の県議選で落選した。

 法務省は「訴状の送達を受けておらずコメントは差し控えたい」としている。