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 新型コロナウイルスをめぐり、国の対策の効果を検証する専門家会議メンバーの山中伸弥・京都大教授と、厚生労働省クラスター対策班の西浦博・北海道大教授がオンラインで対談した。山中さんは「まだまだ長い対策が必要。何もしないと10万人以上が亡くなるというのは今も変わっていない」と訴えた。

 対談は日本循環器学会が企画し、10日、動画投稿サイト「ユーチューブ」(https://www.youtube.com/watch?v=3vo19Y0arac別ウインドウで開きます)に公開した。13日午前9時まで見られる。

 西浦さんは「日本人が死亡するリスクが低いかというとそうでもない。重症化の頻度は(欧米と)変わらない」と指摘。一方で、「感染しやすさは違いがあると思っている。クラスターからの二次感染は、海外の方が爆発的に起こっていて、何らかの理由があると思う」との見方を示した。

 東京都をはじめ、感染者が再び増えていることについて、西浦さんは「分水嶺(ぶんすいれい)にさしかかっている。データを見ると今、制御が困難な状態で、現状の対策でいいのか心配だ」と話した。山中さんは「日本は医療従事者や患者への偏見、差別が強かった。みんながかかりうる感染症なので、病気で苦しみ、偏見で二重に苦しむのを止めることが大切だと思う」と語った。(野中良祐