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(10日、プロ野球・阪神3―2DeNA)

 阪神が4連勝した。一回に近本、大山がソロ本塁打。降雨コールドとなり青柳が5回2失点で完投。DeNAの梶谷は先頭打者弾を含む3安打。

大山が値千金打

 阪神が2―1と逆転して迎えた一回1死走者無しの場面。4番大山は高めに浮いた球を強振した。ライナー性の打球が雨空を切り裂き、左翼ポールを巻き込んだ。5回降雨コールド、3―2で逃げ切ったため、文字どおり値千金の一打となった。

 昨季、チーム最多108試合で4番に座った大山だが、開幕時の立ち位置は違った。マルテとの三塁手争いに敗れ、代打要員。出場機会を得るため、不慣れな左翼の守備にも挑戦するほどだった。

 チャンスは突然やってきた。4日の広島戦。マルテが左ふくらはぎの張りを訴え、交代で4番に入ると今季初本塁打を放った。その日も含めて4試合連続で4番を務め、12打数7安打3本塁打。チームも負け無しだ。

 この活躍には裏付けがある。チームが連敗していた時期、味方は当てに行くような中途半端なスイングが目立っていた。だが、代打で出場する大山は空振りしようとも、豪快なフルスイングを貫いていた。まるで「俺が4番だ」とでも言いたげに。

 「本塁打は狙ってはいないが、代打の時期からしっかりスイングするのは決めていたから」と大山。昨季、その大山を4番に抜擢(ばってき)した矢野監督も「力も抜けて良いスイング。この打撃を続ければ頼もしいバッターになる」とたたえた。

 この日からスタンドに入ったファンを喜ばせる生え抜き選手の一発で、今季初の4連勝。ようやく猛虎のエンジンがかかってきた。(内田快)