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 大相撲の中川親方(54、元幕内旭里)=本名・増田憲治、大阪府出身=が弟子に対して行きすぎた指導をしていたとして、日本相撲協会が引退勧告以上の懲戒処分を検討していることが複数の協会関係者への取材で10日、わかった。中川部屋は閉鎖される見通しで、19日初日の7月場所(東京・国技館)に向け、所属する力士については他の複数の部屋が受け入れる準備を進めている。

 協会の懲戒処分は7段階あり、引退勧告は解雇に続き2番目に重い。13日の協会理事会で処分が下される見通し。

 角界では元横綱日馬富士による暴力事件が起きた2017年以降、現役力士による暴力事案が相次いだ。協会は18年10月、暴力の再発防止を目的に「暴力決別宣言」を策定。その後、八角理事長(元横綱北勝海)は、指導者である親方が暴力を振るった場合は、現役力士よりも重い処分を検討すると表明していた。

 もともと追手風部屋付きだった中川親方は、16年に師匠が退職した春日山部屋の力士を率いる形で、後に独立。神奈川県川崎市に部屋を持った。協会ホームページ(10日時点)によると、幕下以下の9人の力士が所属している。中川親方は協会の仕事として、土俵下で勝負を見守る審判委員などを務めてきた。