皇后雅子さまは10日、皇居内の紅葉山御養蚕所で「御養蚕納の儀」に臨んだ。今年初めて、歴代の皇后に伝わる養蚕に5月から取り組んできた。

 皇后による養蚕は明治時代に始まり、貞明皇后、香淳皇后、上皇后美智子さまと約150年にわたって継承されてきた。昨年は代替わり行事があったため見送られ、雅子さまは今年から引き継いだ。例年は純国産種の小石丸のほか計4種類の蚕を育てているが、今年はコロナ禍の影響で小石丸のみを飼育していた。

 側近によると、雅子さまは伝統の養蚕が無事に終わったことについて、上皇ご夫妻やともに作業もした天皇陛下、御養蚕所職員らに感謝し、感慨深い様子だったという。できあがった生糸は、過去には宮中祭祀(さいし)で使う絹布や贈答用などに使われており、今回どうするかは検討するという。