拡大する写真・図版14人が亡くなった特別養護老人ホーム「千寿園」。入り口付近のフェンスには、手押し車が引っかかったままだった=2020年7月10日午前11時58分、熊本県球磨村、金子淳撮影

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 熊本県南部を襲った記録的豪雨で、球磨(くま)村にある特別養護老人ホーム「千寿園」は施設が水没し、入所者14人が死亡した。避難確保計画を作って避難訓練を重ね、住民らが避難支援に当たったが、悲劇は防げなかった。

 施設があるのは、球磨川と支流の小川が合流する地点の近く。施設西側の高台に住む村議の小川俊治さん(72)が着いた4日午前6時半ごろ、建物内にはまだ水は入っていなかった。

拡大する写真・図版千寿園周辺と施設内の状況

 宿直の職員5人と、小川さんが避難支援を呼びかけた住民ら10人弱で、入所者ら70人を1階から2階の会議室に運び上げ始めた。車いすの入所者1人を上げるのに、4人がかりで1~2分はかかる。40人ほど上げたところで水が入ってきた。残っている人たちがぬれないよう、テーブルで作った「島」の上にあげた。

 そこから事態は急変する。球磨川支流の小川に面したガラスが割れて濁流が流れ込み、津波のように襲った。小川さんは、とっさにそばにいた入所者をつかみ、もう一方の手で浮かんでいるものをつかんで、水面から顔を出し続けた。

1千年に1度の雨

 水位はあっと言う間に上がり、…

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