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 劇場に観客が戻った。名古屋フィルハーモニー交響楽団が10日、愛知県芸術劇場コンサートホールで、約5カ月ぶりに定期演奏会を再開した。約600人の観客が聴き入った。

 感染予防策を名古屋市のガイドラインに沿って実施。入り口では、手指消毒や非接触の体温計による検温の協力を呼びかけ、客自身がチケットをもぎった。1800席ある会場で、約600人の観客が互いに距離をとる形で着席した。通常は約2時間のところ、曲数を減らして約45分間の短い演奏となった。

 この日は、ベートーベン生誕250年記念シリーズの初回で、小泉和裕・名フィル音楽監督の指揮による交響曲第6番「田園」が披露された。ステージ上でも間隔を空けながら演奏とのバランスをとるため、通常の編成より弦楽器の人数を7人減らし、名フィルサウンドを届けた。初めてネット上でライブ配信も行い、全国のファンも演奏を楽しんだ。

 小泉監督は終演後、「きょうやっと元気な姿をお見せできた。皆さんと交流できたことは幸せだった」と述べた。(小原智恵)