【動画】夕闇に浮かぶ「源平の乱舞」 東京・八王子の湿地でホタル競演=藤原伸雄撮影
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 東京・八王子の大沢川源流付近の湿地で、ゲンジボタルとヘイケボタルが同時に飛び交い、初夏の夜空に幻想的な光景が広がっている。2種類のホタルが自生し、同時に乱舞するのを見られる場所は東京都内では珍しいという。

 2日夜、地元の自然保護団体「川町の環境を守る会」の案内で現地を訪ねた。午後7時過ぎ、暗闇の中でヘイケボタルが水田付近でチカチカと弱い光を放った後、少し離れた小川の近くでゲンジボタルが強く明るい光跡を見せた。午後8時過ぎには、湿地の下の方でヘイケボタル約100匹が、上の方ではゲンジボタル約20匹が乱舞した。

 同会によると、例年に比べてヘイケボタルは約3倍増えた一方、ゲンジボタルは半減した。事務局の木内恵一さん(72)は「昨秋の台風19号による土砂崩れなどが生態系に影響を与えているのかもしれない」と指摘する。

 湿地周辺ではスポーツ施設の建設計画があり、同会は施設ができるとホタルの「競演」が見られなくなる恐れがあると危ぶむ。木内さんは「この『源平合戦』は自然が豊かだからこそ見られる光景。できる限り守りたい」と話す。(藤原伸雄)