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 京都三大祭りの一つ、「時代祭」(10月22日)は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、行列巡行を中止する。主催団体の平安講社と平安神宮(いずれも京都市左京区)が11日に発表した。これで京都三大祭り(葵祭(あおいまつり)、祇園祭、時代祭)はいずれも規模が大幅に縮小されることになる。

 時代祭は例年、平安時代から明治維新までの各時代の衣装を着た市民ら約2千人が京都御苑から平安神宮まで練り歩く。昨年は沿道に約6万1千人が詰めかけた。観客や祭りの参加者が「密」になる状況を避けるべきだと判断したという。時代祭の行列の中止は、台風21号の接近による2017年以来。関係者による神事は営まれる。

 京都三大祭りでは、5月の葵祭で、祭りのヒロイン・斎王代(さいおうだい)ら約500人による王朝行列の「路頭の儀」を中止。上賀茂、下鴨の両神社の神職らだけで神事を営んだ。7月の祇園祭も祭りのハイライトとされる山鉾(やまほこ)巡行のほか、神輿(みこし)渡御、宵山行事などの中止を決めた。今年は八坂神社の神事を中心に営まれる。

 平安講社の山田啓二総長(前京都府知事)は「京都三大祭りは京都の平安を祈る祭り。苦渋の決断だが、規模縮小はやむをえない」と述べた。

 西脇隆俊府知事は「大変残念。苦渋の決断と受け止めている。第2波、第3波への備えに万全を期しながら、社会経済活動を段階的に取り戻していくよう、引き続きオール京都で取り組む」とのコメントを出した。(大村治郎)