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 健康の大切さをかみ締めることになった2020年。いつもと違う夏の球音が全国に広がり始めた。

 高校野球情報サイト「バーチャル高校野球」で各地の試合映像を見ていて気になったことがある。足がつる選手が多いのだ。打球を追う途中で倒れ、そのまま交代した外野手もいた。

 運営本部も出場校も、感染症予防だけでなく、熱中症対策を講じている。足がつった打者に、相手ベンチから水分が運ばれるシーンも見られた。

 一方で、タイムをとったり、水分を補給したりすることなく、足を伸ばしながら投げ続ける投手もいた。

 暑さに慣れていない梅雨の時期は、熱中症になりやすいと専門家は警鐘を鳴らす。とくに自宅待機期間が長く、練習時間が不十分な今年は危険が増している。「中でも1年生や少人数チームは注意が必要」と小柳磨毅・大阪電気通信大教授(理学療法学)は訴える。

 新型コロナウイルスの感染防止のため、ベンチでマスクをつけるチームもあった。大切なことだが、熱中症になりそうになったら、仲間と距離をとって外す時間も作ってほしい。

 自分の体調を管理し、周囲にも目配りする。絶対に無理はしない、させない。

 健康第一の夏にしたい。(編集委員・安藤嘉浩