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 停滞する梅雨前線の影響で九州では11日未明から早朝を中心に、非常に激しい雨が降った。気象庁によると、低気圧が接近する東北では12日昼過ぎにかけて、13日には別の低気圧の発生や前線の北上で、西日本から東日本で再び大雨となるおそれがあるという。

 同庁によると11日未明、鹿児島県伊佐市で1時間降水量79・5ミリを観測したほか、早朝までに同県さつま町で63・0ミリ、熊本県芦北町で56・5ミリの非常に激しい降雨になった。午後も同県山都町や宇城市などで40ミリを超える激しい雨が降った。

 12日は、低気圧が夜には東に抜け、梅雨前線は九州以外では日本の南海上まで南下する見込み。これまでに記録的な大雨となっている九州や東海などのほか、東北でも11日までに断続的に強い雨が降っており、土砂災害の危険度が高まっているところがあるという。

 12日午後6時までの24時間に予想される雨量は多いところで、九州北部150ミリ、東北120ミリ、東海と近畿100ミリ。

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 総務省消防庁によると、11日午後1時時点で、九州で死者64人、行方不明者14人が確認されている。熊本県人吉市で4681棟の床上・床下浸水が新たに確認されるなどし、東日本から九州にかけて、住宅の被害は計1万2610棟に上っている。球磨川の氾濫(はんらん)で浸水した同県球磨村では調査が進んでおらず、さらに増える見込みという。

 道路の寸断などで、熊本県を中心に168世帯が孤立した状況が続いている。避難指示(緊急)と避難勧告は、九州のほか岐阜県などで計約99万人に出されている。大阪府でも新たに約2千人に避難勧告が発令された。