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 第102回全国高校野球選手権の中止を受け、都道府県高校野球連盟が設けた独自大会が11日、全国各地で本格化した。コロナ禍による休校の影響で、練習不足への配慮や大会日程の確保のため、静岡や京都などでは7回制を導入した。通常より2イニング短い戦いに、どう挑むのか。

 城南静岡との初戦に臨んだ科学技術は、本来3番を打つ打者を2番にして上位打線に厚みを持たせた。一回、1番打者が出塁すると強攻に出た。併殺に倒れたが、以降も早いカウントから積極的に打った。送りバントは六回の一つだけ。「7イニングじゃなかったら送っている場面もあった。リスク承知で攻めた」と森田重成監督は話す。

 一方、静岡農と対戦した東海大静岡翔洋は一回に先頭が出ると、犠打で好機を広げ、4点先制した。「試合がすぐ終わってしまう印象。走者が二塁に進んでからの攻めが、より重要になる」と原俊介監督。9回制のとき以上に、先取点が勝利への鍵を握りそうだ。

 悩んだチームもある。磐田東は7回制の練習試合を戦ったが、山本幸司部長は「展開によっては下位打線に2打席しか回ってこないこともある。メンバーを選ぶ上で、チャンスをあまり与えられない下級生もいて難しかった」と振り返る。

 京都・東宇治の寺岡剛監督は「野球は八回、九回が面白い」という部員の声を受け、「三回から九回までのつもりで戦えばいい」と思いついた。ただ、選手に伝えるのはやめた。「準備期間が短くて、イニングによって戦い方を変える段階にきていない」。1回戦は雨天順延で12日に。「まず1打席1球の勝負で、練習の成果を出すことに集中させたい」と考えている。

 栃木や埼玉などでも、7回制の大会が開かれる。(山下弘展、小俣勇貴