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 祇園祭・前祭(さきまつり)の山鉾(やまほこ)巡行で、カマキリのからくりで親しまれている「蟷螂(とうろう)山」の授与品が11日、披露された。南北朝時代の地元の公卿・四条隆資やカマキリをあしらった、2種類の手ぬぐいと、白・紺2色のTシャツだ。デザインしたのは、京都市出身の京都精華大非常勤講師、山中隆さん(72)。疫病退散の気持ちを込めたという。

 例年は一般販売されるが、新型コロナウイルスの影響で巡行が中止になった今年は、開運厄よけの粽(ちまき)も含めて売らない。昨年まで2年続けて巡行で先頭に最も近い「山一番」を引いた強運にあやかろうと人気の品だが、販売にともなう「三密」を避けるためだ。

 「コロナ禍での記憶に残る祇園祭。せめて町内の分だけでも」と保存会(京都市中京区蟷螂山町)の村林利高会長(52)は制作の理由を語った。残りがあれば、来年の祇園祭で販売する予定だという。

 代わりに、粽2300束を地元学区の住民に無料で配ることに。本能自治連合会の仁科繁一会長(65)は、「去年は地元でも買えないほどの大混雑。今年はコロナのこんな時だからこそ、ありがたい」と話す。(権敬淑)

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