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 萩生田光一・文部科学相は11日、北海道白老町に12日に開業する先住民族アイヌの文化の発信拠点「民族共生象徴空間」(愛称ウポポイ)の記念式典に出席後、記者会見し、アイヌの人々が受けてきた差別の歴史について「我が国が近代化される過程において、アイヌの皆様が差別され、貧窮を余儀なくされたという歴史的事実を厳粛に受け止めなければならないと認識しております」と述べた。

 萩生田氏は10日の閣議後会見で、こうしたアイヌの歴史について「かつて原住民と新しく開拓される皆さんの間で、様々な価値観の違いがきっとあったと思う。それを差別という言葉でひとくくりにすることが、後世にアイヌ文化を伝承するためにいいかどうかは、ちょっと私は考えるところがある」などと語っていたが、事実上釈明した。

 一方、11日の会見では、「困難な時代を越えてきたアイヌの人たちがいたことも事実。そういったことも正しく伝承しながら、アイヌ文化の素晴らしさを国内外、世界に発信する施設として大いに活躍していただきたい」などと述べた。(丸山ひかり)