[PR]

(11日、長崎独自大会 長崎日大4-0諫早農)

 三塁のバックアップからマウンドへ戻る諫早農の主戦中村優斗投手(3年)の顔からは、五回までの自信に満ちた表情が消えていた。

 0―0で迎えた六回裏、2死無走者から3連続長打で2点を失い、なお2死三塁。次打者に左越え本塁打を浴び、勝負は決した。わずか6球で4点を奪われた。

 「うまくいきすぎて、少し気を抜いてしまった」

 140キロ超の直球と110キロ前後の変化球を巧みに操り、強豪の長崎日大打線をそれまで1安打に抑えていた。二、四、五回は三者凡退で、得点圏内への進塁を許したのは初回だけ。味方打線は四回に1死満塁の先制機をつくり、相手の主戦を引っ張り出すなど、格上相手に押していた。

 「もっと厳しい戦いを予想していた」

 事前に思い描いていたのは、劣勢をしのいでしのいで接戦に持ち込む展開だった。調子の良さが、想定外の展開を呼び込んだ。

 許した3長打はいずれも直球。本塁打されたのは、同じ打者を前の打席で打ち取っていた変化球だった。

 「もっとバッターの心境や相手の流れを考えていれば、最少失点で抑えられた。スタミナもまだあった。切り替えできなかったことに悔いが残る」(中川壮)