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 全国で最初に独自大会で区切りをつけたチームの一つが、夏の甲子園優勝歴のある三池工(福岡)。6月21日、交流試合で2チームと対戦して2勝した。地元の大牟田市が豪雨災害に見舞われるなどして、あれから20日余り。高校野球を終えた3年生に改めて心境を聞いた。

 前主将の大薮海汰は「みんなで決めたこと。最後に試合ができてよかったけど、もう少しやりたかった」。

 今月のトーナメントの独自大会ではなく、交流試合を最後の舞台に選んだ。6月段階では、トーナメントもコロナ禍でどうなるか不透明に思えたからだ。それなら就活で大切な定期試験の前に区切りをと、3年生11人の意見がまとまったのだった。

 その定期試験も6日の大雨で休校となり、中断。野球部では1年生2人の家が浸水被害にあったという。エースだった村田匠は休校中、水につかった他校の友人宅の片づけに駆けつけた。「テスト勉強もしないといけない中での手伝いで手いっぱいでした。交流戦もだいぶ前のことのように感じます」。ただ、野球は「やりきった感がある」と気持ちは整理した。

 「明るいうちに家に帰る経験がなかった。今は全部が新しい」というのは、4番を打った栗原慎治。就職したらソフトボールに転じて球を追おうと思っている。(隈部康弘)